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高校で必修のハズなのに、化学関連の雑学は少ない? というわけで、収集&記録していくことにします (・∀・)超不定期更新! 化学以外の分野もあるかも
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現在では飲み物の容器や1円玉の材料に使われるなど、
安い金属の代表と思われがちなアルミニウム。

ですが、一般に実用化されるには時間がかかりました。
地球上には豊富にあるのですが、何せすぐに酸素と結合して、
酸化アルミニウム(ボーキサイト)になってしまうものですから
純粋なアルミニウムとして取り出すのは難しかったのです。

で、普通に使えるくらいのアルミニウムを分離する技術が
やっと確立されたのが、19世紀の半ば頃。
金、銀などの金属が古代から親しまれていたのとは大違い。
あまりに生産コストがかかるため、初めは貴金属として扱われていました。

そんな期待の新星アルミニウムは1855年、パリ万博に出品されます。
出品タイトルは「粘土からの銀」。
粘土といっても図画工作で使うような油粘土ではなく、土粘土。
土の一種です。

時のフランス皇帝はナポレオン3世。
通常、晩餐会の来賓は銀食器でもてなすのですが、
このとき特に大切なお客様にはアルミニウム製の食器でもてなしたそう。
新しく手にしたアルミニウムがよっぽど嬉しかったんでしょう。
自分たち夫妻の分のアルミニウム食器も作らせたとのことです。

現代人にとっては学校給食の食器のイメージしか沸きませんけど。
正確に言うと、あの鈍い銀色の食器はアルマイト加工されたもの。
アルミニウムの表面を酸化させて耐久性を上げる加工です。

ぴかぴかの1円玉に滅多にお目にかからないことからもわかるように
アルミニウムは加工せずともすぐに酸化してしまいます。
天然アルマイト加工の食器を自慢してまわるフランス皇帝…。
親近感が沸くような、そうでもないような。

ついでに、マーガリンもナポレオン3世が作らせたのが始まりらしいです。

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