高校で必修のハズなのに、化学関連の雑学は少ない?
というわけで、収集&記録していくことにします (・∀・)超不定期更新!
化学以外の分野もあるかも
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2009/04/26 ---- 放射能標識
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ワインは最も歴史の古い飲み物の一つとされているそうで、
はじまりは紀元前6000年頃メソポタミアまで遡ります。
その後、古代ローマで生産技術が大きく進歩、
中世ヨーロッパでは「キリストの血」として主に宗教行事で用いられ、
ルネサンスを経て一般に広く飲まれるようになりました。
ベートーヴェン(1770-1827)が活躍したのは、ちょうどその頃。
飲酒の習慣が広がってきた時代です。
当時のワインは製造方法が未熟なためか酸っぱかったらしく、
何とか美味しく飲むためにある工夫がなされました。
……無理して飲まなくてもいいと思いますけどね。
その工夫とは……「ワインの瓶に鉛の粒を入れる」
ワインを酸っぱくする原因である酢酸CH3COOHを、鉛と反応させます。
すると、酢酸鉛となり、酸っぱくなくなります。
その上、ラッキーなことに酢酸鉛は甘みを持っているので、
ワインが甘くなるのです。
しかし「そうか〜やってみよう!」とか考えちゃダメですよ。
鉛には毒性があります。
腹痛、嘔吐、感覚異常等をもたらします。
ワイン大好きな大作曲家ベートーヴェンの死因も鉛中毒では、と言われています。
毛髪から通常の100倍くらいの鉛が検出されたとか。
まぁ、死因に関しては諸説あるようです。
先天性の梅毒だったとかいう話も聞いた事ありますねぇ……。
はじまりは紀元前6000年頃メソポタミアまで遡ります。
その後、古代ローマで生産技術が大きく進歩、
中世ヨーロッパでは「キリストの血」として主に宗教行事で用いられ、
ルネサンスを経て一般に広く飲まれるようになりました。
ベートーヴェン(1770-1827)が活躍したのは、ちょうどその頃。
飲酒の習慣が広がってきた時代です。
当時のワインは製造方法が未熟なためか酸っぱかったらしく、
何とか美味しく飲むためにある工夫がなされました。
……無理して飲まなくてもいいと思いますけどね。
その工夫とは……「ワインの瓶に鉛の粒を入れる」
ワインを酸っぱくする原因である酢酸CH3COOHを、鉛と反応させます。
すると、酢酸鉛となり、酸っぱくなくなります。
その上、ラッキーなことに酢酸鉛は甘みを持っているので、
ワインが甘くなるのです。
しかし「そうか〜やってみよう!」とか考えちゃダメですよ。
鉛には毒性があります。
腹痛、嘔吐、感覚異常等をもたらします。
ワイン大好きな大作曲家ベートーヴェンの死因も鉛中毒では、と言われています。
毛髪から通常の100倍くらいの鉛が検出されたとか。
まぁ、死因に関しては諸説あるようです。
先天性の梅毒だったとかいう話も聞いた事ありますねぇ……。
昔から、銀製の食器が富裕層に好まれていますが、
(ナポレオン3世がアルミの食器を作られた話は過去ログ参照)
高価な金属で、自らの富を来客にアピールするという他に、
ヒ素を用いた暗殺を事前に防止するという目的もあったようです。
シルバーアクセサリーなどで身をもって体験した人も多いと思いますが、
銀は手入れを怠るとすぐに黒ずんでしまいます。
これは空気中の硫黄との反応で、硫化銀ができるためです。
ちなみに、日本は火山国なので、外国と比較して空気中の硫黄分が多く
銀製品の変質がより起こりやすいと言われています。
その硫黄が、ヒ素に不純物として含まれているため、
万が一、暗殺目的で食事にヒ素が入れられていたとしても、
口にする前に危険を回避できる……とのことです。
しかし、ヒ素は体内(髪の毛など)に残りやすいので、
後から調べるとすぐわかってしまい、良い(?)毒薬とは言えないのですが。
しかし、薬として服用されていたこともあり、
毒殺した犯人(及び共犯者)がそれを口実に逃げ切った事もあったそうです。
以前のカレー事件などで一気に悪役のイメージがついてしまったヒ素ですが、
最近では白血病の治療や、携帯電話の回路や発光ダイオードの原料など、
意外と役立つ一面もあります。
(ナポレオン3世がアルミの食器を作られた話は過去ログ参照)
高価な金属で、自らの富を来客にアピールするという他に、
ヒ素を用いた暗殺を事前に防止するという目的もあったようです。
シルバーアクセサリーなどで身をもって体験した人も多いと思いますが、
銀は手入れを怠るとすぐに黒ずんでしまいます。
これは空気中の硫黄との反応で、硫化銀ができるためです。
ちなみに、日本は火山国なので、外国と比較して空気中の硫黄分が多く
銀製品の変質がより起こりやすいと言われています。
その硫黄が、ヒ素に不純物として含まれているため、
万が一、暗殺目的で食事にヒ素が入れられていたとしても、
口にする前に危険を回避できる……とのことです。
しかし、ヒ素は体内(髪の毛など)に残りやすいので、
後から調べるとすぐわかってしまい、良い(?)毒薬とは言えないのですが。
しかし、薬として服用されていたこともあり、
毒殺した犯人(及び共犯者)がそれを口実に逃げ切った事もあったそうです。
以前のカレー事件などで一気に悪役のイメージがついてしまったヒ素ですが、
最近では白血病の治療や、携帯電話の回路や発光ダイオードの原料など、
意外と役立つ一面もあります。
アルミ箔には表と裏があるのはご存知だと思います。
(どっちを表と呼ぶかは別として)
しかし、あの違いはどちらかに特殊な加工がしてある、とか
手の込んだものではないのです。
家庭用のアルミ箔の厚さは0.015〜0.02mm程度です。
(以前と比べてだんだん薄くなってきている気がしますが)
もちろんローラーでアルミニウムを引き延ばしていく訳ですが、
一枚のアルミ箔をこの薄さになるまで延ばすのは無理。
そこで、ある程度まで薄くしたアルミ箔を二枚重ねて
さらにローラーで薄く引き延ばしていくのです。
最後に二枚重ねのアルミ箔を剥がして完成。
ローラーに磨かれた面(外側)がピカピカに光り、
重ね合わされていた面(内側)が鈍い光沢を持ちます。
そんなわけで、一応見た目の表裏はあっても性質は変わりません。
(どっちを表と呼ぶかは別として)
しかし、あの違いはどちらかに特殊な加工がしてある、とか
手の込んだものではないのです。
家庭用のアルミ箔の厚さは0.015〜0.02mm程度です。
(以前と比べてだんだん薄くなってきている気がしますが)
もちろんローラーでアルミニウムを引き延ばしていく訳ですが、
一枚のアルミ箔をこの薄さになるまで延ばすのは無理。
そこで、ある程度まで薄くしたアルミ箔を二枚重ねて
さらにローラーで薄く引き延ばしていくのです。
最後に二枚重ねのアルミ箔を剥がして完成。
ローラーに磨かれた面(外側)がピカピカに光り、
重ね合わされていた面(内側)が鈍い光沢を持ちます。
そんなわけで、一応見た目の表裏はあっても性質は変わりません。
コンビニやスーパーでは様々な飲料が売られています。
PETボトルや紙パック、レトルトパウチされたもの…など
中身はもちろんのこと、色々な種類の容器が並んでいます。
最近はPETボトルが飲料容器トップの座に君臨しているようです。
しかし、PETボトルの素材に関しては後日また、という事にして、
今回は、缶に着目してみましょう。
現在、飲料に使用されている缶はご存知の通り、
「アルミ缶」と「スチール缶」の二種類です。
何故2種類の缶が使われているのでしょうか。
「アルミ缶の方が軽いし後で潰せるから楽でいいのに」
「1種類にした方がリサイクルも効率的にできるんじゃないの」
そんな風に思ってしまうのですが。
(アメリカではアルミ缶に統一されているとの事)
実は
「アルミ缶に入れない方がいい飲み物」と
「スチール缶に入れないほうがいい飲み物」があるのです。
例えば、緑茶に含まれるビタミンCは鉄に破壊されてしまうし、
酸化しやすいコーヒーはアルミ缶の内部を腐食してしまいます。
(前出のアメリカでは缶コーヒーというものがないらしい)
以前はほとんどがスチール缶でした。
アルミニウムは、ボーキサイトからの精錬に多くの電気が必要で、
(350m缶一つに、100W電球を2日間つけっぱなしにする分の電気が必要)
コストの面から敬遠されていたのです。
しかし、円高の影響もあってアルミニウムの地金価格が下がると、
加工のしやすいアルミニウムが一気に優勢に。
ビールや緑茶を中心にシェアを順調に伸ばしていきます。
このままではスチール缶業界の危機!
ピンチを切り抜ける切り札になりそうなのがTULC(タルク)加工です。
TULC加工とは、スチール缶の内外にPETフィルムを貼る加工のこと。
(PET = ポリエチレンテレフタラート PETボトルの原料)
中の飲み物が直接金属に触れないので、変質の心配がありません。
しかも、缶に塗装するコストが抑えられて一石二鳥。
ついでに、リサイクルの時に高温で熱すればフィルムが完全燃焼して
二酸化炭素と水になるので後の処理も問題なし。
じゃぁスチール缶優勢か、と思いきや。
アルミ缶の方が遥かに優れている、という点もあるので判断に困ります。
アルミ缶はリサイクルが非常にしやすいのです。
先程、ボーキサイトからアルミニウムを作るのに多くの電気が必要だと
いう話をしたのですが、これがリサイクルアルミだと話は違ってきます。
原料から作る時に比べて、必要な電気は約3%で済んでしまうのです。
ガソリン代などの回収コストは別にしても、
これだけ効率の良い素材は他にありません。
「リサイクルの王様」 vs 「起死回生の加工技術」
まだまだ決着はつきそうにありません。
PETボトルや紙パック、レトルトパウチされたもの…など
中身はもちろんのこと、色々な種類の容器が並んでいます。
最近はPETボトルが飲料容器トップの座に君臨しているようです。
しかし、PETボトルの素材に関しては後日また、という事にして、
今回は、缶に着目してみましょう。
現在、飲料に使用されている缶はご存知の通り、
「アルミ缶」と「スチール缶」の二種類です。
何故2種類の缶が使われているのでしょうか。
「アルミ缶の方が軽いし後で潰せるから楽でいいのに」
「1種類にした方がリサイクルも効率的にできるんじゃないの」
そんな風に思ってしまうのですが。
(アメリカではアルミ缶に統一されているとの事)
実は
「アルミ缶に入れない方がいい飲み物」と
「スチール缶に入れないほうがいい飲み物」があるのです。
例えば、緑茶に含まれるビタミンCは鉄に破壊されてしまうし、
酸化しやすいコーヒーはアルミ缶の内部を腐食してしまいます。
(前出のアメリカでは缶コーヒーというものがないらしい)
以前はほとんどがスチール缶でした。
アルミニウムは、ボーキサイトからの精錬に多くの電気が必要で、
(350m缶一つに、100W電球を2日間つけっぱなしにする分の電気が必要)
コストの面から敬遠されていたのです。
しかし、円高の影響もあってアルミニウムの地金価格が下がると、
加工のしやすいアルミニウムが一気に優勢に。
ビールや緑茶を中心にシェアを順調に伸ばしていきます。
このままではスチール缶業界の危機!
ピンチを切り抜ける切り札になりそうなのがTULC(タルク)加工です。
TULC加工とは、スチール缶の内外にPETフィルムを貼る加工のこと。
(PET = ポリエチレンテレフタラート PETボトルの原料)
中の飲み物が直接金属に触れないので、変質の心配がありません。
しかも、缶に塗装するコストが抑えられて一石二鳥。
ついでに、リサイクルの時に高温で熱すればフィルムが完全燃焼して
二酸化炭素と水になるので後の処理も問題なし。
じゃぁスチール缶優勢か、と思いきや。
アルミ缶の方が遥かに優れている、という点もあるので判断に困ります。
アルミ缶はリサイクルが非常にしやすいのです。
先程、ボーキサイトからアルミニウムを作るのに多くの電気が必要だと
いう話をしたのですが、これがリサイクルアルミだと話は違ってきます。
原料から作る時に比べて、必要な電気は約3%で済んでしまうのです。
ガソリン代などの回収コストは別にしても、
これだけ効率の良い素材は他にありません。
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まだまだ決着はつきそうにありません。
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