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高校で必修のハズなのに、化学関連の雑学は少ない? というわけで、収集&記録していくことにします (・∀・)超不定期更新! 化学以外の分野もあるかも
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塩酸、硫酸……というと何となく危険なイメージがありますが、
実は酸性だけでなく塩基性(アルカリ性)の水溶液も要注意です。

小学校の頃にやったという人も多いと思いますが、
石けん水は塩基性水溶液です。
赤リトマス紙を青く変え、BTB溶液も青色になります。

余談ですが、BTB溶液の覚え方。
「緑の中をあるくアオキさん」
緑→中性 アルカリ→青 黄→酸  
他にもありますが、これが一番短くまとまっていていいかな。

話を戻しましょう。
石けん液がなぜぬるぬるしているのかというと、
皮膚の表面のタンパク質を少し溶かしているからです。
これが塩基性の溶液の特徴です。

…という話をすると驚く人が多いのにはこちらがびっくりです。
タンパク質を溶かしてくれないと、洗濯もできませんよね。

配水管の洗浄剤にも塩基性の物質が使われています。
U字管の部分に髪の毛がたまると、水が詰まる原因になりますから
この髪の毛をとかさなければいけません。

そこで登場するのが水酸化ナトリウム水溶液。
小学校でも使うし、薬局でも売ってるメジャーな塩基性物質です。
(薬局では苛性ソーダとして売っていて、廃油石けん作りなどに使います。
 子どもは買えません。その上、買うには印鑑が要るらしい)
この水溶液をU字管に流し込むと、髪の毛(タンパク質)が溶けます。

水酸化ナトリウムは排水管だけでなく、換気扇掃除にも使われる便利な物質。
しかし、人体にとっては強い刺激物です。

昔、水酸化ナトリウム水溶液で実験をした事があります。
鶏肉を買ってきて、小さく切って、水溶液の中へ。
翌日見ると溶けてドロドロになってました。
ついでに手袋なしで実験していたので、指紋がなくなりました。

皮膚ならすぐに回復しますが、粘膜(目など)は特に危険。
程度によっては失明する事もあります。
濃い溶液を使う際は、通常安全めがね(スキーの大きいゴーグルっぽい)を
つけて、目を保護しなければなりません。

くれぐれも塩基性水溶液の扱いには注意しましょう。

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リトマス試験紙は酸性で赤、
BTB溶液は酸性で黄色、
紫キャベツ液は赤……

など、語呂合わせを作って懸命に覚えた記憶がありますが、
実は色素のタイプに分けてしまえば話は簡単になります。

そもそも、酸性の水溶液とは何か?
現在ではpHが7未満、と簡単に言ってしまうことができますが、
pHの概念はおろかイオンがどう、という話など全くないころ、
酸性の水溶液に分類される条件は、以下のものだったようです。

1. すっぱい
2. いろいろなもの(金属など)を溶かす
3. 植物の色素を赤く変色させる

この条件のうち3.に着目すると、リトマス試験紙と紫キャベツ液の
色の変化はすぐにわかります。

ちなみに、リトマス試験紙は、リトマス苔という苔の仲間を
ぐつぐつと煮た液を紙にしみ込ませたものなので、
リトマス試験紙の色素は植物系ということになります。

リトマス苔、紫キャベツだけでなく、「赤紫っぽい」植物は
この法則に則っているものが多くあります。

紅茶にレモン果汁を入れると赤色になる、
赤かぶを酢漬けにすると、さらに赤みが増す……
これらもリトマス試験紙の変化と同じですね。

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普通、みかんを食べるときは皮を剥きますが、缶詰は外皮どころか
中の薄皮まできれいに取れていて、非常にありがたいです。
私はいつも、あの白い繊維を可能な限り完全に取ってからでないと
みかんを食べられないので、缶詰みかんはかなりお気に入りです。

で、この皮。
みかんの缶詰工場でどのようにむかれているのかというと…

まず、外皮は機械て切り込みを入れたあと、ローラーにかけます。
それでも取れないのは人力で除去。

問題は薄皮。
ローラーになどかけた途端、身が崩れてしまいますから、
他の方法で取り除かなければなりません。
どうやっているのかというと…塩酸で溶かしてるのです。
希塩酸につけて、しばらくちゃぷちゃぷしてると溶けてしまいます。

まぁさすがにそのまま缶詰にして出荷、という訳にはいかないので
塩酸を取り除くために、今度は水酸化ナトリウム水溶液につけます。

HCl + NaOH → H2O +NaCl

こんな感じで食塩水になりますから、このあと水洗いして缶に詰めればOK。


ちなみに…
「甘栗むいちゃいました」の栗の皮は、全て人力でむいているそうです。

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