高校で必修のハズなのに、化学関連の雑学は少ない?
というわけで、収集&記録していくことにします (・∀・)超不定期更新!
化学以外の分野もあるかも
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コンビニやスーパーでは様々な飲料が売られています。
PETボトルや紙パック、レトルトパウチされたもの…など
中身はもちろんのこと、色々な種類の容器が並んでいます。
最近はPETボトルが飲料容器トップの座に君臨しているようです。
しかし、PETボトルの素材に関しては後日また、という事にして、
今回は、缶に着目してみましょう。
現在、飲料に使用されている缶はご存知の通り、
「アルミ缶」と「スチール缶」の二種類です。
何故2種類の缶が使われているのでしょうか。
「アルミ缶の方が軽いし後で潰せるから楽でいいのに」
「1種類にした方がリサイクルも効率的にできるんじゃないの」
そんな風に思ってしまうのですが。
(アメリカではアルミ缶に統一されているとの事)
実は
「アルミ缶に入れない方がいい飲み物」と
「スチール缶に入れないほうがいい飲み物」があるのです。
例えば、緑茶に含まれるビタミンCは鉄に破壊されてしまうし、
酸化しやすいコーヒーはアルミ缶の内部を腐食してしまいます。
(前出のアメリカでは缶コーヒーというものがないらしい)
以前はほとんどがスチール缶でした。
アルミニウムは、ボーキサイトからの精錬に多くの電気が必要で、
(350m缶一つに、100W電球を2日間つけっぱなしにする分の電気が必要)
コストの面から敬遠されていたのです。
しかし、円高の影響もあってアルミニウムの地金価格が下がると、
加工のしやすいアルミニウムが一気に優勢に。
ビールや緑茶を中心にシェアを順調に伸ばしていきます。
このままではスチール缶業界の危機!
ピンチを切り抜ける切り札になりそうなのがTULC(タルク)加工です。
TULC加工とは、スチール缶の内外にPETフィルムを貼る加工のこと。
(PET = ポリエチレンテレフタラート PETボトルの原料)
中の飲み物が直接金属に触れないので、変質の心配がありません。
しかも、缶に塗装するコストが抑えられて一石二鳥。
ついでに、リサイクルの時に高温で熱すればフィルムが完全燃焼して
二酸化炭素と水になるので後の処理も問題なし。
じゃぁスチール缶優勢か、と思いきや。
アルミ缶の方が遥かに優れている、という点もあるので判断に困ります。
アルミ缶はリサイクルが非常にしやすいのです。
先程、ボーキサイトからアルミニウムを作るのに多くの電気が必要だと
いう話をしたのですが、これがリサイクルアルミだと話は違ってきます。
原料から作る時に比べて、必要な電気は約3%で済んでしまうのです。
ガソリン代などの回収コストは別にしても、
これだけ効率の良い素材は他にありません。
「リサイクルの王様」 vs 「起死回生の加工技術」
まだまだ決着はつきそうにありません。
PETボトルや紙パック、レトルトパウチされたもの…など
中身はもちろんのこと、色々な種類の容器が並んでいます。
最近はPETボトルが飲料容器トップの座に君臨しているようです。
しかし、PETボトルの素材に関しては後日また、という事にして、
今回は、缶に着目してみましょう。
現在、飲料に使用されている缶はご存知の通り、
「アルミ缶」と「スチール缶」の二種類です。
何故2種類の缶が使われているのでしょうか。
「アルミ缶の方が軽いし後で潰せるから楽でいいのに」
「1種類にした方がリサイクルも効率的にできるんじゃないの」
そんな風に思ってしまうのですが。
(アメリカではアルミ缶に統一されているとの事)
実は
「アルミ缶に入れない方がいい飲み物」と
「スチール缶に入れないほうがいい飲み物」があるのです。
例えば、緑茶に含まれるビタミンCは鉄に破壊されてしまうし、
酸化しやすいコーヒーはアルミ缶の内部を腐食してしまいます。
(前出のアメリカでは缶コーヒーというものがないらしい)
以前はほとんどがスチール缶でした。
アルミニウムは、ボーキサイトからの精錬に多くの電気が必要で、
(350m缶一つに、100W電球を2日間つけっぱなしにする分の電気が必要)
コストの面から敬遠されていたのです。
しかし、円高の影響もあってアルミニウムの地金価格が下がると、
加工のしやすいアルミニウムが一気に優勢に。
ビールや緑茶を中心にシェアを順調に伸ばしていきます。
このままではスチール缶業界の危機!
ピンチを切り抜ける切り札になりそうなのがTULC(タルク)加工です。
TULC加工とは、スチール缶の内外にPETフィルムを貼る加工のこと。
(PET = ポリエチレンテレフタラート PETボトルの原料)
中の飲み物が直接金属に触れないので、変質の心配がありません。
しかも、缶に塗装するコストが抑えられて一石二鳥。
ついでに、リサイクルの時に高温で熱すればフィルムが完全燃焼して
二酸化炭素と水になるので後の処理も問題なし。
じゃぁスチール缶優勢か、と思いきや。
アルミ缶の方が遥かに優れている、という点もあるので判断に困ります。
アルミ缶はリサイクルが非常にしやすいのです。
先程、ボーキサイトからアルミニウムを作るのに多くの電気が必要だと
いう話をしたのですが、これがリサイクルアルミだと話は違ってきます。
原料から作る時に比べて、必要な電気は約3%で済んでしまうのです。
ガソリン代などの回収コストは別にしても、
これだけ効率の良い素材は他にありません。
「リサイクルの王様」 vs 「起死回生の加工技術」
まだまだ決着はつきそうにありません。
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