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高校で必修のハズなのに、化学関連の雑学は少ない? というわけで、収集&記録していくことにします (・∀・)超不定期更新! 化学以外の分野もあるかも
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2009/04/28 ---- 【Pb】楽聖とワイン
2009/04/26 ---- 放射能標識
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昨晩NHKスペシャルで「新型インフルエンザの恐怖」を放送していました。

トリインフルエンザウイルスがヒトに感染する。
そこからヒトへ(ウイルス第二世代)、さらに別のヒトへ(同第三世代)。

この「第三世代」まで感染が可能になってしまうと、
ウイルスが増殖してもヒト—ヒト感染能力が落ちないということなので、
感染者が爆発的に増加する危険が出てくるとのことです。
(この状態をパンデミックという。)

地球上のどこかで、この新型ウイルスが発生すると、
国際物流の盛んな昨今、一週間で全世界に拡散するそうです。
かといって、新型ウイルス発生につき航空機乗り入れ全面禁止、なんて
してしまったら、食料自給率の低いわが国は干上がってしまうでしょう。
困りましたな。


実際、新型ウイルスが日本に上陸してしまったらどうしよう!
現在のところ、日本国内での死者数64〜200万人と予測されてます。
感染する前にワクチン(=予防注射)を打っておきたいですよね。
しかし、ワクチンはその対象ウイルスがないと作れない。
しかも作るのに通常半年くらいかかるらしい。

すなわち……
新型ウイルスは発生して約一週間で世界中に拡散。
ワクチンが接種できるのは半年後。

無理です、常識的に考えて。


アメリカは半年以内に全国民にワクチン接種できるように
製薬会社への設備投資や、技術開発への助成をしているそうですが、
日本の準備はどうも進んでいないらしい。しっかりしてくれよ。

ワクチンができたとしても、全国民分がどかんと一気にできる訳では
ないので、ここでまた大問題が発生します。

「誰から先にワクチンを打つのか?」

アメリカでは(米国の話ばかりですが、番組内容がそうだったもので)
年齢層、職業などで一応の優先順位をつけたようです。
はじめ国家が発表した優先すべき年代は「65歳〜の病人」でしたが
反対する国民が(老人を含めて)多く、子供優先になったとのこと。

パンデミックが始まってからでは考える余裕などないでしょうから、
今のうちに皆で考えておくべきではないでしょうか。

ああ、でも、誰が決めるんだ?
誰だったら皆が納得する公正な判断ができるんだろうか。

年代別ならかなりの人の同意が得られると思うのですが、
職業別となると……意見の相違が出て来るのではないでしょうか。
パニックになってから意見交換なんて暢気なことできませんから、
やっぱり今のうちに基本ルールを決めておきましょうよ。
で、もしパンデミックが起きたら、もう文句言いっこなしで。

最優先が医療従事者、次に子供かなぁ、 ……次、どうする?
なるべく犠牲者を少なくしたいという倫理的な問題と、
この職業が機能しないと社会が立ち行かないぞという現実的な問題と。
(警察とかライフライン関連とか、止まってしまったら困る)
どのあたりでバランスを取るかが非常に難しい問題だと思います。
それこそ、このまま倫理の試験問題になるんじゃないかというくらい。

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(「カエル電池」の続き)
ガルヴァーニによるカエル電池の発見を聞いた、ボルタ(これまたイタリア人)は
二種類の金属をあわせることで電気を取り出せるのではないかと考えました。

——カエルの筋肉でなくてもいいのでは?

そう考えたボルタは、二種類の金属を重ねて口の中へ。
(しかし一体何故に口に入れてみようと思ったのだろう)
噛んでみると……

ビリッッ!

この「ビリッッ!」が電気なのではなかろうか?
(歯に金属の詰め物をしている人は、アルミ箔を噛むと体験できます)

しかし、電気を発生させるために一々金属をくわえるはちょっと……。
口の中の唾液が必要なら、それに代わる液体に金属を漬ければいいのでは。

そうして世界で初めて作られた実用的な電池が、有名なボルタ電池です。
(カエルのガルヴァーニに由来して、ガルバニ電池とも言うらしい)
銅と亜鉛を、唾液の代わりに硫酸に浸したものです。
ここからダニエル電池、乾電池から燃料電池へと改良合戦が始まるわけです。

ちなみに、ボルタ電池が考案されたのが1800年。
それまで電気を安定して取り出すことができなかったので、
ボルタ電池の出現は、ご想像の通り、生活に大きな変化をもたらします。

また、電池を使っての空前の新元素発見ブームもやってくるのです。

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初めて実用電池を発明したのはかの有名なボルタですが、
彼が電池を発明するヒントとなったのがカエルの解剖でした。

イタリアの医学者兼物理学者ルイージ・ガルヴァーニは、
病気の妻に栄養のあるものを、とカエルを捌き始めました。

カエルの足の筋肉に二本のメスを当てたところ、
メスの間の筋肉が震えることを発見します。
その時、筋肉を押さえるためのメスと、切るためのメスが
違う二種類の金属でできていたのがポイントです。

ガルヴァーニは、カエルの足が電気を発生させたと考えました。
しかし、それを聞いたボルタは「二種類の金属」に着目し、
ボルタ電池にたどり着いた、という話です。


ちなみに、電磁誘導などで使われる検流計は、別名ガルバノメーター。
このカエル電池を発見したガルヴァーニに由来しています。
目盛り板に書かれている「G」はここから来ているんですねー。

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昔から、銀製の食器が富裕層に好まれていますが、
(ナポレオン3世がアルミの食器を作られた話は過去ログ参照)
高価な金属で、自らの富を来客にアピールするという他に、
ヒ素を用いた暗殺を事前に防止するという目的もあったようです。

シルバーアクセサリーなどで身をもって体験した人も多いと思いますが、
銀は手入れを怠るとすぐに黒ずんでしまいます。
これは空気中の硫黄との反応で、硫化銀ができるためです。
ちなみに、日本は火山国なので、外国と比較して空気中の硫黄分が多く
銀製品の変質がより起こりやすいと言われています。

その硫黄が、ヒ素に不純物として含まれているため、
万が一、暗殺目的で食事にヒ素が入れられていたとしても、
口にする前に危険を回避できる……とのことです。
しかし、ヒ素は体内(髪の毛など)に残りやすいので、
後から調べるとすぐわかってしまい、良い(?)毒薬とは言えないのですが。

しかし、薬として服用されていたこともあり、
毒殺した犯人(及び共犯者)がそれを口実に逃げ切った事もあったそうです。

以前のカレー事件などで一気に悪役のイメージがついてしまったヒ素ですが、
最近では白血病の治療や、携帯電話の回路や発光ダイオードの原料など、
意外と役立つ一面もあります。

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前の記事を書いたのが3月って……
1学期大忙しでブログの存在をすっかり忘れていました。
(夏休み中、今更ながらDQ3にハマってしまったり)

夏休みの宿題で、科学館や博物館のレポートを出した関係で、
一応見に行ってみようと上野・科学博物館に行って参りました。

平日なのに小中学生や熟年夫妻などでとても混んでましたが、
展示そのものはなかなか面白かったです。
所々に大きな画面があって、映像&解説が見られるのもよかった。
小さい子が静かにしていてくれるともっとよかったんですが。

世界史殆どやってない(履修漏れではないけど理系は世界史A選択)ので
TV等で得た知識程度しかなかったのですが、
生け贄とかミイラとか、現代と全く違う宗教観が特に驚きでした。
数千人の生け贄って多すぎるだろう、と思ったんですが、もしかしたら
適度に間引き(表現は悪いが)しないと養えなかったのかも知れません。

で、この展示からどの点に注目してレポートにするか、ですが……
当時の暦や天体観測技術、とか気候・地形と農業技術や農作物、
ピラミッドの作り方、とか自分がやるならその辺りかなぁ。
化学関連の内容を考えるのはなかなか難しいです。
敢えてひねり出すなら、金属加工技術とかかな。

まぁあまり理科っぽくなくても、面白いレポートだったらいいや。

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