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高校で必修のハズなのに、化学関連の雑学は少ない? というわけで、収集&記録していくことにします (・∀・)超不定期更新! 化学以外の分野もあるかも
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アンモニア、と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
あの強烈な臭い、呼吸の際に作られて体外に排出される…など
「あんな臭い、不要な物質を何で勉強するんだ!」と
思う人も多いでしょう。

しかしこのアンモニア(NH3)、窒素を含んでいるため
意外と役に立つ物質なのです。

無機化学で出てくるハーバー・ボッシュ法は化学式で表すと次の通り。
N2 + 3H2 → 2NH3

そのまんまじゃん。
まぁそうなのですが、空気中の窒素を使う事ができる点が革新的でした。
この方法を確立したのがドイツの化学者ハーバーです。

事の起こりは記録的な農作物の不作。
植物は生長の時に窒素を必要としますが、多くの植物は空気中の窒素を
固定して使う事ができないので、肥料として与えなければなりません。
(マメ科の植物は根粒菌を持っていて、窒素を固定させる事ができる)

そこで窒素肥料を作る為にアンモニアや硝酸(HNO3)が必要になります。
当時は第一次世界大戦間近の緊迫した世界情勢。
輸入に頼るしかない硝石(硝酸カリウム (KNO3)が主成分)が
火薬の製造に当てられてしまい、肥料にまで回ってこない中、
彼の考案した空気からのアンモニア合成は大歓迎されるのです。

農作物の危機的状況から脱し、ハーバーは賞賛されます。
第一次世界大戦が終わると、ノーベル化学賞も受賞しました。

この功績をたたえ、彼の墓には

「空気からパンを作った人」

と刻まれているのです。

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